星医会 東海大学医学部同窓会
 
 会報(第37号)
 〜平成19年9月1日発行〜


巻頭言

学生とのかかわりについて
星医会会長 金渕 一雄(2期生)

 H19年3月に卒業した28期生を新しく迎えて、正会員は総数2,850名となりました。28期生(100名)は97%(過去最高)の合格率で医師国家試験を乗り切りました。その中に一期生(菅野聖逸・与志子御夫妻)のお子さんも合格しており親子二世代の星医会会員が誕生しました。現在卒業生子弟の在校生は13名(本年は、一般入試40名のうち4名が合格しています。2年2名、3年5名、5年1名、6年1名)おり、続々と二世代会員が増える予定です。
 卒業生からの御寄付をいただいて昨年1月にオープンした新病院の運営は、順調に経過しております。医療費抑制政策にもかかわらず、予定よりも早く病院建設の借入金が返済できそうだと言われております。これも東海大学病院で勤務している多くの卒業生の献身的な努力の賜物と感じています。大変ご苦労さまです。
 しかし初期臨床研修制度の導入によって、東海大学で研修する卒業生は、50%を下回っており、優遇された研修医といまだ優遇されていない指導医の勤務時間・形態を考慮すると、今後とも病院は順調に運営できるのか一抹の不安も感じられます。今必要なのは、学生、研修医、指導医にも魅力ある東海大学病院での勤務体制を創りあげる事です。
 本年6月に第39回全国私立医科大学同窓会連絡会の東部会(東日本の私立医大18校の同窓会で構成)を幹事校として主催するにあたり、前東海大学医学部付属病院副本部長・東海大学教授(腎代謝内科学)、現在神奈川県病院事業管理者、病院事業庁長 堺 秀人先生に「東海大学医学部・付属病院における経営改善」と題して、現在私立大学病院の収支状況がベスト3に入っている東海大学新病院のリエンジニアリングとリニューアルについて成功の秘訣を講演していただきました。
 続いて東部会18校に行ったアンケート調査「女性医師(女子学生)と学士入学について」の結果を報告しました。東海大学では2001年に30%台であった女子学生の比率は、2004年(25期生)に女子(56名)が男子(50名)を上回りました。その後は30〜40%になっています。現在、東海大学付属病院勤務医のうち女性は24%ですが、25期生は卒後4年目となり若手研修医の中心として勤務しています。今後も女性医師が増加することを考えると、「結婚に伴う出産と子育て」に対する支援が必要になってきます。大切な戦力として女性医師を育てても、子育てのために離職することは、同僚医師の負担増加となり、医師全体の労働環境の悪化につながります。女性医師(女子学生)が増加している現状では、育児支援(産休、育休、院内保育、病児保育の完備、日当直夜勤の制限、給与体系の見直し等)が必要と思われます。一人の医師を育成するために1億円以上の経費が必要であり、医師免許取得後には、社会に還元する必要があります。小児科、産婦人科の医師不足の解消や、臨床系の男性女性医師の離職を減らすためにも 子育て支援制度は、今後考えなくてはいけない問題です。
 次に学士編入学制度を行っているのは、東部会で岩手医大、日医大、杏林大、北里大、東海大の5校のみで、東海大学以外は2〜3名の募集でした。東海大医学部では、2005年度から編入学入試(40名)、一般入試(40名)、付属推薦(20名)になり、卒業生子弟にとっては一般入試での競争率が上昇しています。2007年度までに卒業した編入学の卒業生は、国試の合格率は、ほぼ100%と良好でしたが、母校で初期臨床研修を行っているのは10%台(3〜5名)に減少していました。それに比べると一般入試・付属推薦での卒業生は国試の合格率は80〜90%でしたが、母校での初期研修は40〜50%となっていました。
 またクラブ活動への参加者が少ない傾向があり、進路では年長者が多いためか精神科に多く、外科系は減少していました。
 ここで学生と星医会の関係ですが、星医会設立当初から在学中は医学振興会が学生を援助し、卒業後は星医会が同窓生として支援・互助するような状況となっていました。したがって過去には星医会として直接学生とかかわる状況が少なく、星医会奨学金、謝恩会、評議員の選出など限られた場合のみでした。一昨年から医師国家試験対策の支援や受験鉛筆の配布などをおこなっており、最近は5、6年生が気軽に星医会事務局に尋ねてくるようになっています。また本年は第50回東日本医科学生総合体育大会(東医体)の主管校となり、4年生を中心に運営や競技開催にあたっています。前回20年前に第30回大会を東海大学湘南キャンパスで初主管した当時を思い出している卒業生も多いと思います。今後は新入生の時期から星医会会員としての意識がもてるように、入学オリエンに支部長が参加したり、夏季休暇中に卒業生のクリニックで研修するなど、新しい企画を提案していきます。


平成18年度事業報告

1.会員:正会員総数2,850名(物故者 21名), 特別会員135名, 名誉会員2名, 賛助会員 6名
2.理事会:5回開催, 評議員会:2回開催
3.第14回神奈川医意会(北里・聖マリ・東海)幹事校として主催
4.諸機関会議出席:第38回私立医科大学同窓会連絡会東部会, 第17回全国私立医科大学同窓会連絡会, 東海大学同窓会総会, 建学祭ホームカミングデー, 東海大学医学振興会総会理事会, 
5.慶 弔:退職記念品贈呈(中澤博江教授、武市早苗教授)
      御逝去された会員(横山清七、山林 一、石田 暉、百渓 浩、瀬分秀伸)
6.会報の発行:2回
7.第27回総会, 第9回全国支部長連絡協議会
8.支部ブロック総会開催:神奈川(県央、湘南、横浜川崎), 静岡, 北東北, 長野, 熊本・宮崎(九州地区合同), 栃木, 茨城, 山梨, 大分, 北海道, 新潟, 千葉
9.同期会(2期生, 3期生, 6期生)
10.第13回星医会賞1名, 奨励賞2名
11.第28期生謝恩会出席, 星医会奨学金貸与2名, 課外活動奨励, 医師国家試験援助(湯島天神・大宰府天満宮の合格鉛筆を6年生と既卒生に配布)大宰府天満宮, 湯島, 亀戸天神に合格祈願)
12.同窓会ホームページ更新
13.医師賠償責任団体保険, 所得補償保険の募集
14.星医会年会費(卒後21年以降)自動引落サービス開始


平成19年度事業計画

1.理事会, 評議員会, 総会, 全国支部長連絡協議会の開催, 会報の発行, ホームページ・名簿の更新
2.第39回私立医科大学同窓会連絡会東部会主催(幹事校)
3.第18回全国私立医科大学同窓会連絡会, 第15回神奈川医意会(北里・聖マリ・東海)参加
4.東海大学同窓会総会, 建学祭ホームカミングデー, 医学振興会理事会・総会 
5.星医会年会費(卒後21年以降)自動引落申込随時受付
6.支部総会開催と新支部設立の援助
7. 星医会賞, 同期会開催の援助
8. 星医会奨学金貸与、課外活動奨励、医師国家試験援助
9. 50回東日本医科学生総合体育大会 主管校の援助
10. 医師賠償責任団体保険、所得補償保険の募集




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