星医会 東海大学医学部同窓会
 
 会報(第38号)
 〜平成20年3月1日発行〜


巻頭言

開業医としての星医会
星医会副会長 池田 正見(2期生)

 星医会会則第2条「本会は、会員相互の交流・親睦の向上を図るとともに、東海大学医学部の発展に寄与することを目的とする」とあります。私も東海大学勤務と開業年限がほぼ半々になりました。
今回開業医から見た同窓会の存在につき考えてみました。
 私は西伊豆の片田舎で開業医をしております。代々の医院であり新規開業医の先生方に比べれば患者確保という面では大変恵まれております。一方医療過疎地であり虫垂炎の手術でさえ可能な医療機関まで約1時間かかる地域であります。このような環境下で開業されている先生方も多くいると思いますが、精神的な苦悩はかなりのものです。
 開業時、如何に地域の医療機関との連携構築をはかるか、開業医にとって大きな問題であります。そんな時、たとえ1時間近くかかろうと同窓の先生方がいることは大きな安心であり、励みでもあります。患者にとっても大きな安心感を与え患者医師関係への寄与は計り知れません。私は開業と同時に地元医師会の理事になりました。2年前から副会長を務めております。そのような関係で県の医師会やいろいろな会に参加の折り、同窓の先生の名前を見つけた時や会話を交わした時の安心感や嬉しさは何ともいえません。
 金渕会長の就任時、星医会副会長の依頼を受けました。支部会充実に力を貸してくれと頼まれました。同窓の先生方と会う楽しみや安心感、連携による患者への安心感を考えた時、私でよければと返事をしてしまいました。実際これを期に総会への参加、各支部会への参加、全国私立医科大学同窓会連絡会への参加と人の輪、連携の輪はますます拡がっております。
 開業医と医師会活動につき少し述べたいと思います。星医会会員も開業医が増えていくことと思います。都会の開業医は専門科を標榜し、かついろいろな患者が集まっているのではないでしょうか。私みたいな田舎の開業医は外科、内科を専門科として標榜しても、小児科や眼科、耳鼻科、精神科、時には歯科的疾患やペットまで連れてくることがあります。日常診療以外にも、学校医や予防注射、健診、介護保険、産業医活動、災害医療、救急医療、検死検案なんでも関わって参ります。在宅医療では在宅支援診療所を登録すると24時間拘束されます(登録しなくても24時間かかりますが)。行政では登録を呼びかけますが、厳密に拘束されるとなると会議も出られず、晩酌もできず労働基準法からみても矛盾が生じます。医師会活動では昨今は医療制度改革関連法の平成20年度の実施に向け、特に特定健診、特定保健指導の対応、診療報酬改正の問題、産科、小児科、救急医療体制等々、医療政策の勉強も大変です。星医会総会や支部会に出席し各地域の先生方とこれらの諸問題の意見交換も楽しみであり大変役立っております。私の医師会では医療体制推進事業でがん対策・災害医療対策を行っております。この事業の一環で先日、新潟県長岡医師会・長岡市と連携を持ちました。山古志村視察や会議を行ったわけですが、長岡医師会の理事にお嬢さんが東海大学医学部の学生で私の息子と同級生でありました。思わぬ所に繋がりあるもので今後同窓の先生方とも思わぬ出会いがあるかもしれません。
先ほど息子のことに触れましたが、運良く東海大学や他の医学部に合格いたしましたが本人より学費は高いが東海大学に行きたいと言われたときは大変嬉しく、静岡支部会にも時々参加してくれます。彼も支部会は大変楽しく、いろいろな先生方に会えるのが楽しみのようです。ただもう少し年齢の近い先生がいればと話しております。若い先生方の支部会や総会への参加を切に希望いたします。次男は運良く聖マリアンナ医大に通っておりますが、聖マリアンナ医大の色々な会に参加し、同窓会活動につき思うところがあります。
 東海大学は入学時同窓会費の徴収はありませんが、聖マリアンナ医大は入学時に同窓会費、父兄会費の徴収があります。どちらが良い悪いという訳ではありませんが、東海大学は入学時医学振興会費の徴収があります。医学振興会も学生の援助や研修医助成や、海外出張費の助成など大事な会と思いますが、入学式に医学振興会長は招待されますが、星医会会長には招待状も無く、祝辞の機会も無いのが現状です。同窓会の存在意義や活動を学生やご父兄に啓蒙する意味でも検討に値すると思います。金渕会長は国家試験合格祈願のため、太宰府、北野天満宮、亀戸、湯島天神をまわり国試合格率の大幅な更新をみました(栃木の某大学の国試担当の先生はこの4箇所を回ると統計的に3%伸びると…)。星医会も30年を迎えようとしております。国家試験や東医体など学生への関与も多くなっております。そろそろ父兄会的医学振興会と同窓会との役割分担や活動に関し考える時期と思います。
 さまざまな事を述べてまいりました。同窓会活動は開業医にとって貴重な存在であり、日常診療においても有意義な存在です。大学勤務や他病院勤務の先生方も是非、星医会総会や出身地や勤務地の支部会に参加し、昔を偲び、現状を吐露し今後の診療や医療連携に役立てていただきたいと思います。この参加行動こそ我東海大学医学部の発展に寄与するものと確信いたします。




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