星医会 東海大学医学部同窓会
 
 会報(第38号)
 〜平成20年3月1日発行〜


卒業生が活躍する病院13

寒川病院
病院長 鳴海 裕之(6期生)

 神奈川県高座郡寒川町は東に藤沢市、西に相模川を挟んで平塚市、厚木市と接し、南は茅ヶ崎市、北は海老名市で区切られております。町内の人口は約4万8000人で、町には金属系の会社をはじめ、工場などの産業が多く立ち並んでいます。その中で寒川病院は町の中央に位置し、町内唯一の急性期病院として地域医療の役割を担っています。当院は全国的にも珍しい宗教法人の病院で、昭和44年に寒川外科医院として相模國一之宮である寒川神社によって開設されました。以後、昭和57年には53床の病院となり、平成16年8月には新築移転し現在の一般病床99床、5階建ての新病院が完成しました。母校の東海大学医学部付属病院からは近い場所に位置し、藤沢―伊勢原線で約8kmの距離で大学病院との連携に大変便利な条件にあります。
 診療科目は内科、外科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科、健康管理センター、糖尿病内科、呼吸器内科、循環器内科、神経内科、乳腺外科、泌尿器科、皮膚科の診療を行っています。現在の常勤医は10名。平成16年8月より鳴海(6期)が病院長を務め、副院長には今井桂三(6期)、外科医長には石田秀樹(7期)、健診管理科医長として内山光昭(2期)が就いています。その他に卒業生として須知雅史(3期)、柳田優子(8期)が勤務しており、医師全員で地域に密着した医療を展開しています。
1日に約400人の外来患者が来院し、病院の規模からいうと比較的多い患者数といえます。非常勤医の殆んどが東海大学関連の先生方で診療の強力な支えになっています。
 入院施設は新病院になり99床と拡大されましたが内容は以前と大きく異なり、全室個室の病室となりました。医療を行う側からすれば特に看護の面で効率が悪く、経営的にも厳しいかと思われました。しかし、現在は患者さんのプライバシー保護の点から大変好評を頂いております。更に院内感染の防止の面からも非常に有用で時代に則した環境と考えております。新病院の移転と同時に稼動したのが電子カルテです。現在では珍しくありませんが、当院は移転と同時に導入したため開院当初は多少慣れるのに労を要しました。開院前後に堺 浩之先生(15期)が在職されており、電子カルテシステムの成功に大変貢献して頂きました。お陰で現在では医師の手の延長となった感さえあり、なくてはならない道具になっております。診療機器でもMRI(1.5T)、マルチスライスCTを新しく購入し、毎日フル稼働しております。
 寒川病院は前述のように寒川神社の地域への社会事業の一環として誕生しました。社会への奉仕が理念の根底にあるわけです。医師の使命は言うまでもなく医療を通じて人の役に立つことであり、私も就任以来、患者さんの役に立つ事、支えになる病院を目指して仕事をして参りました。しかし、医療を取り巻く現状は大変厳しく、勤務医不足、看護師不足が顕著となり、診療報酬の改定、政府の政策の立ち遅れ等が加わり医療の崩壊が毎日のように叫ばれております。
 私は、今こそ我々卒業生が団結して医療崩壊を止めるといった気概で仕事に望むべきではないかと考えております。良医を目指し、そのために教育、研修を受けた我々が踏みとどまるべき時期が来ていると感じています。また同時に地域医療をまず守るといった観点から共に働く仲間を募集しています。様々な条件や制約のある先生方も多いとは存じますがご相談に応じたいと考えております。
 私見が多くなりましたが、星医会の皆様には、今後とも当院への暖かいご支援とご協力をお願いいたしますと共に、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。




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