星医会 東海大学医学部同窓会
 
 会報(第41号)
 〜平成21年9月1日発行〜

第103回医師国家試験結果報告

東海大学医師国家試験について
教育計画部長委員長 今井 裕

 東海大学の第103回医師国家試験の結果は、全国80大学中で最下位と本当に屈辱的な結果でした。これは、すべて教育計画部長の私の責任であり、大学ならびに星医会の皆様には心からお詫び申し上げます。
 今回受験した30期生は、学士編入生のいない学年で人数も86名と少なかったにも係わらず13名が不合格となってしまい合格率は84.9%でした。また、既卒生の受験者は21名で、合格は9名、不合格12名で、合格率は42.9%でした。全体では受験者107名のうち合格は82名、不合格25名で、合格率は76.6%です。全国平均の合格率が全体で91.0%、新卒が94.8%、既卒が54.3%ですので、他大学と比較すると本当に低い合格率となってしまいました。国試が不合格となった学生をもう少し詳しく分析してみますと、総合試験の本試験で合格した者の中から4名(総合試験の順位は、34位、47位、56位および74位)が不合格、さらに再試験で合格した8名全員が不合格となってしまったことです。しかし、幸いにも正月明けに行われた最終試験で合格した3名のうちの2名は、国試にもきちんと合格しました。
 今回の国試結果から言えることは、新卒の学生諸君が卒業判定で合格となった後の気の緩み、やっと卒業できたという安堵で油断してしまったのが原因であるとしか考えられません。卒業も決まり、じっくりと国試に向けて実力を付けるはずの秋から正月にかけての大切な期間に、一部の学生は資格試験である国試の意味を理解していなかったのです。ほんの2〜3ヶ月頑張れば、新卒の学生は全員合格できたはずです。30期生は学士編入の学生がいなかったこともあり、学年全体の雰囲気に厳しさが欠けていたのかもしれません。あるいは、これまでの本校の教育が、学生にとっては少し過保護過ぎたと言えるのかもしれません。
 第103回の国試結果は、東海大学にとって最大の危機的状況と捉えており、2010年2月13日〜15日に行われる第104回国試に向けて教育計画部では毎日対策を練っています。今年の大学の取り組みとしては、秋季にも全員を集めて国試に向けての指導、また下位成績者を中心にした勉強会などの取り組みを考えています。したがって、ご父母の方には辛いことと思いますが、卒業が決まった後も一部の学生諸君には大学内での勉強会を継続して欲しいと考えています。その他、これまで学生個人に任せていた国試模試の結果を、確実に各個人にフィードバックできるように指導していきたいと思っています。また、他大学の先生方とも連携を取りながら、国試直前に行うべき勉強の指導をどのようにすべきかを現在検討しています。
 また、既卒生の指導に関しては、法医学の長谷川巌先生に学生一人ひとりと連絡をしてもらい、直接指導して頂くようにお願いしています。しかし、連絡の難しい学生も中にはおります。国試浪人となっている既卒生は、大変に苦労している学生ばかりですので、何とか力になりたいと思っています。しかし、現在は地方に在住の学生も多く、星医会のOBの先生方にご指導をお願いする可能性も考えております。何卒、よろしくお願い申し上げます。
 東海大学医学部の基本方針は、医師としての知識や技術の修得のみならず、医師に相応しい人間性を育てることにあります。これには、医学教育について教職員も学生も一緒になって考え、共に問題を解決していく姿勢が大切です。また、第104回国試では新卒の学生の合格率は確実に100%を達成できるように、大学全体を上げて取り組んでいます。星医会の皆様にも、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。




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