星医会 東海大学医学部同窓会
 
 会報(第44号)
 〜平成23年3月1日発行〜


卒業生が活躍する病院 16


社会医療法人 ジャパンメディカルアライアンス

社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス 副理事長
東海大学医学部内科学系消化器内科学 非常勤講師
鄭 義弘(7期生)


 近年、医療を取り巻く財政環境や様々なステークホルダーとの関係が、年毎に厳しさを増してゆく状況にありましたが、2009年の診療報酬改定以降ようやく潮目が変わりつつあるかに感じられたものでした。引き続く一昨年の劇的な政権交代とも相まって、2012年の診療・介護報酬同時改定では、さらなるプライス改定を含む社会保障費の増額が期待される機運も高まってまいりましたが、一向に改善の兆しのない財政事情のなかで、本稿が掲載される三月頃には、支持・不支持は別にして、民主党政権ははたして持ちこたえているでしょうか? なんて余計な心配をしているこの頃ですが、会員諸兄におかれましては日々ご健勝のことと拝察いたします。
 私は現在、海老名市に本部を置く、社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス(以下JMA)に在籍しております。当法人がこの地に海老名総合病院を開設し早や28年、開設当初から多くの星医会の方々が勤務されました。開設後まもなく一期生の中江先生や松本先生から始まり、その後も消化器内科、血液内科、総合内科、循環器内科、神経内科、呼吸器外科、皮膚科等、各診療科からご支援を頂きながら、現在ではこの地になくてはならない一般急性期病院へと発展してまいりました。また最近では、臨床研修指定病院として同窓の臨床研修医の方々にも御入職いただき、そのうち数名の先生方は再び母校に戻られているばかりか、他大学出身の医師も、研修終了後に東海大学の後期研修医として入職するなど、いい形での人材の交流が図られていることは、OBとして喜ばしいかぎりであります。
 まずは、そんな海老名総合病院および関連施設で活躍中の東海大学卒業生をご紹介申し上げましょう。(以下敬称略、診療科は順不同、年次は国家試験合格年)
 心臓血管センターには平成19年度から伊勢原の循環器内科から派遣を頂き、循環器科部長代理に長岡優多(H9年)、医員に杉本篤彦(H12年)、円谷斉子(H14年)が在籍しています。特筆すべきは平成22年4月から、前循環器内科教授の田邉晃久先生が同センターの顧問にご就任され、診療はもちろん医療スタッフや地域の方々への教育活動にも多大なるお力添えを頂いています。
 消化器内科は当院開設当時から当時の第六内科からご支援を頂きつつ現在に至っております。かつては故三輪 剛教授が顧問としてご在籍されていたこともあります。私自身は平成8年に当時の「6内」からの出向以来今に至っていますが、現在は医長に渡辺 卓(H8年)、医員に大北一郎(H14年)と二名の派遣を頂いており、他にも内視鏡検査等においては非常勤として大学やOBの方々のご協力を頂いております。
 血液内科は内科医師の増員が図られた平成8年度からの派遣で、これまで変わらぬ体制で医局員の派遣を継続していただいております。内科系診療部長(海老名総合病院の内科系診療部総勢20数名を統括)兼血液内科医長に渡辺茂樹(H元年)、無菌病棟医長に土屋貴秀(H8年)、医員に村山広道(H17年)が、県央地域に無くてはならない専門的に特化された診療部門を担いつつも、一般急性期病院の内科としての役割も積極的に果たしています。  呼吸器外科では中里顕英(H14年)が、一名体制という困難な状況ながら、大学からのご支援はもとより、日本医大から派遣の4名の呼吸器内科医師らとの協働により日々奮闘され、当該領域の診療を一手に引き受けていただいており心強い限りです。
 また当初は日本医大からの派遣でしたが、耳鼻咽喉科の中嶋博史(H6年)が、現在は当法人の外来診療棟でご活躍です。この外来診療棟(一日外来患者数は凡そ1000名強)として平成17年に開設した海老名メディカルプラザの診療部長として佐藤浩司(H元年)が勤務されています。平成8年に血液内科からの出向で海老名総合病院に入職しましたが、当施設開設を機に現職としてご活躍です。
 また現時点で、二年目研修医に坪光(旧姓 平沼)知子(H21年)、一年目研修医に中江浩彦(H22年)が初期臨床研修医としてご活躍で、他大学出身の研修医にも負けず劣らず高い評価を頂いており、同窓として誇らしく思います。
 以上、私を含めて14名の星医会員が常勤医師として在籍しておりますが、他にも内視鏡検査や手術、また外来診療などを含めますと、さらに多くの方にご協力を頂いており、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
 さてJMAの理念、事業展開、各施設の紹介については、賛助会員として今号に広告を掲載しておりますので是非ご覧頂きたいと思います(詳細は法人のホームページも是非)。JMAは埼玉県東葛飾郡杉戸町にて38年前に開設された法人で、その後海老名市で、横浜市磯子区で、広域に医療・介護・福祉事業を展開する法人組織です。そして平成23年度からはJMAの関連法人が、静岡県南伊豆町で共立湊病院(一般急性期病院)を開設する賀茂地区の市町村から施設運営の指定管理を受託する事になり、事業規模がさらに広がることになりました。特に平成24年度からは、埼玉地区では新病院(同県幸手市)への新築移転が予定されており、南伊豆町でも平成24年度に下田市(伊豆急下田駅から徒歩圏内)への病院の新築移転が決定しています。新築の真新しい病院で、心機一転地域医療を担おうとお考えの会員諸兄がおられましたら、是非ともご連絡を賜りたいと思います。
 毎号、私も楽しみに読んでいる本誌ですが、実はこのコーナーで最も感銘を受けたことがありました。それは第36号(H19年3月発行)に掲載された、元第2内科教授の太田保世先生の文面です。理事長をされておられる太田総合病院は、私の生まれ故郷の福島県郡山市でも有名な施設であり、つい郷愁にも浸ってしまいましたが、貴稿の題名は「関連病院?」です。先生は、今後東海大学の卒業生が大きく羽ばたくには、学内にのみとどまるのではなく、有力な(私なりの解釈では恐らく、医局単位の話ではなく、大学医学部付属病院としての一定の統一基準に則って)関連病院を持つべきであるとの御説でありました。憚りながら、極めて当然な考えが当時の付属病院の方向性として太田先生から意見されていたことを知り、この稿を拝読させていただいて心から救われた思いがしたものです。これまでほとんどの期間を一般急性期病院で勤務してきたなかで、勤務先の多くが母校と至近距離ということもあり、大学病院と一般急性期病院が担うべき機能分担、守るべき地域医療のあり方やその関係について日々考えさせられ、そして母校や同窓会にたいしては様々な思いを抱いてきただけに、太田先生の御投稿内容は格別に心に染みました。
 大分長文になってしまいました。頂けるものならば、続きはまたの機会にさせていただきたいと思います。
 末筆ながら、会員諸兄の益々のご発展を心より祈念いたしております。



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